選挙

 次の日曜日にあたる令和7年7月20日は第27回参議院議員通常選挙の投開票日です。期日前投票の集計では、前回(3年前)の参院選よりも投票率は若干高いようです。しかしながら、昨今の投票率低下は恒常的なものになりつつあります。

 いわゆる「人類」が誕生して数百万年、文明が発生して数千年になりますが、男女同権の普通選挙(女性参政権含め)が人類史上初めて施行されたのは100年ちょっと前のこと。言い換えれば、この「選挙」という制度は、人類史の中ではまだ「赤ん坊」のようなものです。

 さてそれでは、人類が長い年月をかけて生み出したこの選挙制度は、果たして「政治」に対して万能なのでしょうか? 政党や候補者を応援する、もしくは逆に批判する場合、政党や候補者(批判する場合はその対立者)の名を記入すれば、おおよその民意は政治に反映されます。ところが、政治そのもの、または政治形態を批判するには、「選挙」という代議員制政権選択制度体制下では、白票を投じるしかありません(要するに「支持候補・支持政党なし」です。もちろん憲法や法律の許す限り直接的な批判表現は可能です)。白票は無効票として数えられるので、批判の意志は示せても政治体制や政治形態に直接の影響を及ぼすことはできません。白票のほかにもう一つ、政治の体制や形態に批判を表明するやり方としては「選挙に行かない」というものがあります。ただ、これには「興味がない」という選択肢が不可分に含まれ、憲法で保障された権利を放棄することにもなりますので、政治に対する完全な意思表明とはなりません。であれば、やはり批判の意志を示すのであれば「行かない」よりは白票を投じたほうがいいでしょう。

 とにもかくにも、人類が開発した選挙制度や政治形態はいまだ発展途上であり完全無欠ではないのかもしれません。ですが、選挙すら行われない国が数あるなか、幸いなことに今私たちは自分の意志を政治や政治制度に反映させられる貴重な権利を付託されています。「せっかく与えられたその権利を行使しない手はない」と、投票日が来るたび個人的には思うのです。

※表は総務省HPより

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